かまどベンチで初の炊出し訓練!
令和6年12月1日(日)にシティパーク武庫之荘福祉協会(自治会)で、公園のかまどベンチを利用した炊出し訓練が実施されました。
今回は、福祉協会長が自ら訓練への思いを記事として提供していただけましたので、ご紹介いたします。では、どうぞ。
阪神淡路大震災からまもなく30年になり、最近また当時の報道が増えています。そして、今年は元旦早々の能登での大きな地震や豪雨被害に心が痛み、一日も早い復興を願うばかりです。8月には南海トラフ地震の注意報も発令され、多くの方が防災意識を改めて持たれたのではないでしょうか。
いつ私たちも被災するかもしれないとの不安感から、私たちシティパーク武庫之荘福祉協会(自治会)では、公園のベンチが古くなったこともあり、ベンチの1つを「かまどベンチ」として尼崎市へ寄贈しました。
そこで、12月1日に初めて福祉協会(自治会)主催の「かまどベンチ炊き出し訓練」を行い、小学生から高齢者までいろいろな世代の方に参加していただきました。若い人は、かまどベンチに興味を持ってくれたようです。
まず、誰でも使えるように、「かまどベンチ」の使い方の説明をしました。皆さん興味津々に聞いてくださいました。実際に被災した時に人任せにするのではなく自主的に動くことを目的とし、参加してくださった方にも協力していただいて、豚汁を作りました。火を起こす人・薪がなくなり小枝を取りに行くように指示する人・お水を鍋に入れる人・だしを入れる人・具材を入れる人・・・
(注いでもらうのを待つ行列とともに、なかなかの臨場感)
煮込んでいる間には、公園周辺の落ち葉掃きをしました。話をしながら清掃することで参加者同士が自然と打ち解け、味見をする時には遠慮なく思いを言える雰囲気作りもできたように思います。
暖かく風もなかったことから、出来上がった豚汁を公園のベンチに座り、みんなでお喋りしながらおいしくいただきました。自分も参加して作ったことで、おいしさもひとしおだったようで、お代わりする方、持ちかえる方もおられました。日頃話をすることのない方たちと会話が出来、、懇親の場にもなり、有意義なひと時でした。参加してくださった方々からも「楽しかった」「かまどベンチってどんなものか知ることができてよかった」「自分も作ることに協力出来た満足感があった」とのお声をいただきました。
今後も、使い方を忘れないためだけではなく、人の輪を少しでも大きくしておけるように、訓練を継続することが大切かと思います。
(記事提供:シティパーク武庫之荘福祉協会 会長 栄國いづみ )